サポーティングメンバー 津野友邦

 いざなみグループの統括代表を務めます津野友邦でございます。いざなみグループは、総合コンサルティングファームである「株式会社いざなみ総研」、そしてパートナーシップ型で丁寧にお客様に寄り添う「いざなみ監査法人」と「いざなみ税理士法人」の3社を軸に、スタートアップ企業から東証プライム市場上場のグローバル企業まで、幅広い事業ステージのお客様に各ステージに合わせた企業価値向上に向けたお手伝いをさせていただいております。
 私たちの携わっている業務の性質上、数多くの不正(企業不正・子会社不正・従業員不正)を目の当たりにしてきました。特に海外子会社に関連した不正は発見が遅くなりがちで、また金額も巨額になる傾向があります。そしてその多くがタイムリーな資金の動きを管理できていないことが一因になっています。
 最近では、お客様から内部による不正送金やビジネスメール詐欺などのサイバー犯罪といった外部による不正送金への備えについて、ご相談を受けることも多くなっています。また、コロナ禍やロシアによるウクライナへの軍事侵攻といった社会変動によって海外子会社への現地調査ができなくなったり、為替変動が大きくなったりと、海外子会社が保有する現地通貨の資金への内部統制とエクスポージャー対策の必要が高まってきました。もちろん、M&A後のPMI(Post Merger Integration)においても資金の流れを見える化することはとても重要になります。
 お客様の状況を良く存じている私たちがゆえに、まずは銀行から口座情報を取得し現状把握をすることから始めて、お客様に合わせた財務業務の変革を発展させる必要性を痛感しております。
不正流出した資金を利益と考えると、いったいどれほどの売上や企業努力が水泡に帰したことになるのでしょうか。あと一歩踏み込んでTMSの導入など財務体制の高度化に向けて経営資源を投入すべきと思います。

津野友邦氏のご経歴
2002年EY新日本有限責任監査法人に入所し、大手製造業、食品業等の日系多国籍企業の会計監査のほか、M&A案件や内部統制の構築支援業務などに従事し、2007年 EY新日本有限責任を退職後、津野公認会計士事務所を開設。2016年より業容拡大に伴い、いざなみ監査法人、いざなみ税理士法人、株式会社いざなみ総研を順次設立し、いざなみグループとしての現体制を構築、大手企業・中小企業に対する事業価値評価、財務デューデリジェンス業務を提供するほか、経営指導業務、税務顧問業務、上場準備会社に対するIPO支援業務、法定監査業務、ファイナンシャル支援業務等、会計・税務領域を軸足とて幅広いサービスを提供。また、上場企業を含む複数の企業にて社外監査役・取締役の立場で経営にも従事。
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